たばこ毒素には、ニコチン、ニトロソアミン、ダイオキシン、多環芳香族炭化水素、アンモニア、活性酸素、アルデヒドがあります。たばこ毒素、害を知り、禁煙しよう
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たばこ、毒素と害

たばこ煙の成分

たばこ煙には4.000種類以上の化学物質、約200種類の有害物質、60~70種類の発癌物質(毒素)が含まれます。
たばこ煙は粒子相とガス相を区別することができます、たばこ煙成分は、(1.両方に含有される成分 2.主として粒子相に含有される成分 3.主としてガス相に含有される成分)に大別されます。
有害成分は低温の自然燃焼(不完全燃焼)時により多く発生するため、副流煙は主流煙よりも多量の有害物質を含みます。
たばこ煙成分の発生には、約600種類の添加物が関与しています。添加物は、主として喫煙開始を容易にするとともに依存形成を促進することを目的として使用されています。

ニコチン(粒子相,ガス相両方に含有)

気道刺激作用、血管収縮作用、依存形成作用を有する。二トロソ化された代謝物(ニトロソアミン類)が発癌性を有することは以前より知られていますが、近年では、ニコチンそれ自体にも腫瘍血管を増生させて癌の発育を促進する作用のあることが報告されています。依存性(特に心理的依存を誘発する作用)は違法な薬物にひけを取りませ。他の違法な薬物のように酩酊や幻覚を起こさせる作用がないために害が軽視されていますが、健康を破壊する危険性は違法な薬物とまったく同等です。低いPH(酸性)で塩、高いPH(アルカリ性)で遊離塩基となるが、ニコチン遊離塩基は燃焼時に容易に葉から遊離し、生体で吸収されやすいので、たばこ煙のpHを上昇させるアンモニウム塩(後述)のような添加物が使用されています。

ニトロソアミン類(粒子相,ガス相両方に含有)

ニコチンなどアミン類がニトロソ化されたものをニトロソアミン類と総称します。葉タバコ生育中、たばこ製造過程、たばこ燃焼、生体内吸収後にニコチンから変化したニトロソアミンをたばこ特異的ニトロソアミン、TSNAと呼びます。たばこ煙には、TSNAおよびTSNA以外のニトロソアミン類が多量に含まれ、喫煙または受動喫煙によって生体内に吸収された後に発癌性を発揮する。

多環芳香族炭化水素(主として粒子相に含有)

複数のベンゼン環が縮合した物質の総称が多環芳香族炭化水素です。有機化合物の不完全燃焼で発生します。タバコ煙にはピレン、ベンツピレン、アントラセンなど20種類以上の多環芳香族炭化水素が含まれ、発癌や気道アレルギー誘発(アジュパント作用)に関与します。また薬物代謝酵素の誘導作用があり、各種医薬品の血中濃度を低下させ効果を減弱させる効果があります。

ダイオキシン類(主として粒子相に含有)

2つのベンゼン環が酸素原子によって結合した母核に塩素が結合した化合物の総称がダイオキシンです。母核と塩素の結合部位により毒性が異なるが,たばこ煙からは最大の毒性をもつ2,3,7,8-テトラクロロジベンソシオキシン(TCDD)をはじめ,多種類のダイオキシン類が検出されています。

一酸化炭素(主としてガス相に含有)

たばこ主流煙には3~4万ppm(自動車排ガスは1万ppm以下)のCOが含まれます。ヘモグロビンと結合して赤血球の運搬能力を失わせ、代償性に二次性多血症を引き起こし血栓を誘発します。喫煙者が急性CO中毒を起こさないのは、たばこ煙が排気ガスより安全だからではなく、吸入が間欠的のためです。

アンモニア(主としてガス相に含有)

主流煙のpHを上げ,より多くのニコチンを遊離塩基として吸収しやすいように添加されているアンモニウム塩から発生します。低ニコチンのたばこでも高ニコチンのたばこと同等のニコチンを生体に供給できるようにするアンモニア添加技術は、たばこ産業内部で「アンモニア・テクノロジー」と呼ばれています。アンモニアは高温で分解されやすいので、主流煙と副流煙では後者の含有量がはるかに多い、このため副流煙はアルカリ性で遊離塩基ニコチンを多く含み、主流煙よりも刺激性が強い。

アルデヒド類(主としてガス相に含有)

たばこに添加されているグリセリン(保湿剤)や砂糖などが燃焼して発生します。アクロレイン,ホルムアルデヒド,アセトアルデヒドなどがたばこ煙に含まれます。発癌性を有するほか、アクロレインやホルムアルデヒドでは強い粘膜刺激性をもち、アセトアルデヒドはニコチンの依存形成を促進する作用があります。

活性酸素(主としてガス相に含有)

活性酸素は酸化作用の強い酸素関連分子の総称です。たばこ煙は活性酸素を含むほか、たばこ煙成分が肺で酵素処理されるときに活性酸素が発生します。活性酸素はDNAを酸化して発癌を誘発するほか、肺胞弾性線経を破壊して慢性閉塞性肺疾患(COPD)を引き起こし、酸化コレステロールを増加させることによって動脈硬化を促進するとともに、動脈壁中膜の弾性線経を破壊して動脈癌を発生させます。消化性潰瘍、皮膚のしわ、椎間板ヘルニアなどが喫煙者で多いのも、活性酸素の影響と推定されます。

「軽い」たばこ

軽いたばこを吸う人パッケージ表示のニコチン・タール量は、機械によって一定量吸煙したときの捕集量から求められています。「軽い」と称されるたばこには、フィルター部分側面に小さなミシン穴が空いていて、機械喫煙のときには煙が薄まってニコチン・タール量が低く見積もられるように作られています。
実際の喫煙においてはとてもスカスカで吸えないため、この穴を知らず知らず唇や指で塞いで吸うことになります。表示ニコチン量が少ないほど空気穴がたくさん空いているのはもちろんですが、表示ニコチン量が小さいほど、くわえたときに塞がりやすいように穴が微妙に吸い口に近くなっています。喫煙者は、ニコチン血中濃度の低下から喫煙欲求を抱き、たばこに火をつけて一定量のニコチンを体内に摂取します。1回の喫煙で必要なニコチン量は喫煙者によって決まっていて、同じ喫煙者が違う種類のたばこを吸っても、1本あたりから摂取されるニコチン量は同じです。「軽いたばこ」を吸っても代償性喫煙(深く吸う,根本まで吸う)が起こるだけで、ニコチンの吸入量は変わりません。
肺癌のリスクを調べると,確かにフィルターなしの超高タールたばこでは、普通のタバコよりも肺癌のリスクが高いですが、低タールたばこでは、むしろ普通のたばこよりもリスクが高いとする報告もあります。代償性喫煙によってニコチンの吸入量が同等になるように吸うと、「軽いたばこ」では相対的に副流煙の吸入量が増大します。軽いたばこは、薄い煙を補うための各種化学物質がより多く添加されている事もあり、その結果として副流煙中の有害物質量は概して多くなっています。

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